ビジネスセミナーVol.57 コミュニケーションをデータにして分析しよう

みなさん、こんにちは。6月21日(金)に、TwilioビジネスセミナーVol.57を開催いたしましたので、早速レポートをお届けします。

今回のテーマは「コミュニケーションをデータにして分析しよう」です。

 

我々の身の回りには様々な「データ」が蓄積されています。しかし「データ」は蓄積するだけでは意味がなく、必要なタイミングで必要なカタチで可視化されることで初めてデータの意味が生まれます。
Twilioは、電話やSMSといったコミュニケーションAPIを提供しますが、これらの機能にはそれぞれログが残っています。しかしながら、多くの企業はこのログの分析についてあまり手をつけていません。

 

そこで今回は、そもそもTwilioにはどのようなデータが蓄積されているのか、それをどのように見える化するのかという切り口で、Twilioデータを簡単にユーザアプリケーションに取り込むことができる「 CData Drivers for Twilio 」を提供しているCData Software Japan様と、取り込んだデータをシンプルに可視化することができる「MotionBoard」を提供しているウイングアーク1st様にもご登壇いただき、Twilioを使ったコミュニケーションをいかに可視化するかについてお話をしていただきました。

 

Twilioのご紹介とTwilioが持つデータについて

まずは、Twilio事業部エバンジェリストの高橋より、Twilioのご紹介とTwilioがもつデータの種類や、その活用についてご紹介させていただきました。
 

 
Twilioは電話やSMSを始めとしたさまざまなコミュニケーションを、APIで提供するクラウドサービスです。サービスは2008年にスタートしており、日本では、2013年からKDDIウェブコミュニケーションズが代理店となって展開をしています。

売上の7割近くを占めるVoice(電話系API)は、コールセンターやコンタクトセンターといった市場はもちろん、サーバ監視などでも広く利用されています。一方、SMSは二要素認証やマーケティングに使われています。

Twilioでは、これらの機能を提供すると同時に、それぞれをログとして保存しているため、これらのログをビジネスに活用することができます。

 

Twilioの代表的なデータについて

Twilioのデータとして、まずは利用料データ(Usage Record)があります。Twilioは原則、クレジットカードによるポイント事前購入制のため、ポイントをチャージしたときに支払いが発生し、カード決済日に引き落とされるという流れです。

しかし実際には、今月どの部署がどのくらい電話を使ったのかなど、細かく報告が必要になるケースも少なくありません。そのようなときに有効なのが、利用料データです。

管理コンソールからは、月単位で集計された機能別の合計金額が確認できますが、RestAPIを使うことで、年単位、月単位、日単位で集計したデータを取得することもできれば、先月や今月という切り口で集計させることもできます。

利用料データは、基本的に集計されたデータとなるため、たとえば個々の通話に関する時間や金額を知ることはできません。そのようなケースでは、コール(Call)と呼ばれるログを利用することができます。

コールは、通話ログの最小単位であり、通話時間や料金だけでなく、コールステータスを保持しています。コールステータスを判定すれば、正常終了呼だけでなく、話中や不応答などを知ることもできるため、たとえば昨日荷電したコールのうち、どの程度が不応答だったかなどはコールを集計することで取得することができます。

 

これらのログデータは、管理コンソールやRestAPIで取得することができますが、この作業は意外と面倒です。そこで、CData Software Japan社が提供しているドライバを使うことで、SQL文をつかってリアルタイムにTwilioのログを取得することができます。

 

本セッションの最後には、TwilioのJDBCドライバを使って、SQLステートメントでTwilioのログを取得するデモを披露しました。

 

なお、当日のスライドは以下のサイトで公開されています。
https://speakerdeck.com/mobilebiz/bizinesuseminavol-dot-57-detafalseke-shi-hua

 

TwilioのAPIをSQLで操作!?CData Twilio Driver製品のご紹介

続いてのセッションは、CData Software Japan合同会社の桑島様です。
 

 
CData Softwareの本社はアメリカにあり、日本法人は仙台に本社があります。CData Software社は、Twilioに限らず、150以上のクラウドサービスに対して、データドライバを提供しています。

まずは、データドライバの話をするまえに、そもそもAPIとは何かについてわかりやすく解説していただきました。そして、APIを使ってデータにアクセスする方法を、以下の4つ(管理コンソールを入れると5つ)に分けてご紹介いただきました。
 
Direct API Access
RestAPIを直接実行することでデータを取得します。
Software Development Kits
プログラム言語別のヘルパーライブラリを使って、RestAPIを意識せずにデータを取得します。
Other Products
Twilio接続コネクタが搭載されている製品(BIツールなど)から、直接データを取得します。
データドライバ
CData Software社の製品のように、ミドルウェア的なドライバを使ってデータを取得します。

 

データドライバには、たとえばJDBC、ODBC、ADO.NETテクノロジーで作られたものがあり、これらを使うことでOfficeツールから直接クラウドサービスのデータを触ることができます。

 

CData Drivers for Twilioについて

CData Drivers for Twilioを使うことで、ログを検索するためのSQLステートメントをTwilioのRestAPIに変換して、受信したJSONデータを表形式に変換することができます。また、セキュリティ機能も搭載されているため、ファイアウォールを越えてアクセスさせることができたり、日本語を含む多言語にも対応しています。

ODBC/JDBCドライバ以外にも、Excel Add-Insも用意されているので、SQLが苦手なオペレータでも比較的簡単にTwilioのデータをExcelに取り込むことが可能になります。

また、CData Sync for Twilioを使うとTwilioのデータを別のDBに同期することができるので、そもそもデータを取得するという行為自体が不要になります。

 

CData Drivers for Twilio は、SQLステートメントを適宜TwilioのRestAPIに変換できるため、たとえばMessaging(SMS)のINSERTステートメントは、Message.createに変換されます。この機能を使ったExcelアドインのデモでは、Twilio Messages(SMS)に接続したExcelシートに、新しい行を追加するだけでSMSが送信されました。TwilioのAPIはもちろん、SQLステートメントすら知る必要もなく、SMSが送信できるのは画期的でした。

 

各ドライバには、30日利用可能な評価版が用意されているので、気になる方はまずは使ってみてはどうでしょう。

 

当日のスライドは以下のサイトに公開されています。

https://www.slideshare.net/cdatajapan/twilio-api-sql-cdata-drivers-for-twilio

 

また、CData Drivers for Twilioの各種ドライバ設定情報などは、以下のサイトにまとまっているので、ぜひ参考にしてみてください。

https://www.cdata.com/jp/kb/tech/twilio-article-list.rst

 

TwilioからMotionBoardまでノンプログラミングですべて連携!可視化ツールの最新情報と活用方法ご紹介!

続いてのセッションは、最近自宅で金属加工?!をするようになったウイングアーク1stのYOSHIKIさん。
 

 

ウイングアーク1stさんの本社は、今回の会場である六本木一丁目と大阪にあり、全国にたくさんの拠点があります。現在の社員数は554名とのこと。

主要なビジネスは、21,741社に使ってもらっている帳票ビジネスと、7,252社に使っていただいているBI、IoTツールなどのデータ可視化ビジネスです。

今回は後者のBIツールである「MotionBoard」についてご紹介をいただきました。

 

まずは、MotionBoardのポイントとして、以下の4つを挙げていただきました。

  • 純国産のBIツール
  • 様々なデータを統合して見える化
  • 報告業務の効率化
  • 見える化の先へ(アラート、他システム連携)

 

とくにレポーティング機能としては、非常に豊富なチャートを用意することで、経営層・マネージャー向け、営業担当者向け、生産現場担当者向け、マーケティング担当者向け、物流担当者向け、総務・人事担当者向けと、さまざまな切り口で報告業務を効率化しています。

 

MotionBoardには、先程のセッションでご紹介いただきましたCData Software社のデータドライバが包含されており、現在、kintone、Google BigQuery、Access、MongoDBに加えて、Twilioが先行版としてリリースされています。すなわち、MotionBoardからCDataドライバ経由でアクセスすることで、SQLステートメントを知らなくてもリアルタイムにTwilioデータにアクセスすることができます。

 

当日のデモでは、他社のBIツールでつくられた画面とまったく同じ画面をMotionBoardで作って結果を披露していただきました。

 

 

このボードには、過去30日の分の請求データがいくつかの切り口で見やすくまとまっており、一部のデータについてはリアルタイムでTwilioのログと連動していました。

このデモ自体は、たった4時間で作成したとのことで、これだけ複雑なレイアウトでも、簡単に作成することができるMotionBoardの素晴らしさがよく分かるデモでした。

 

さらに今回は、IoTデバイスの温度センサーと連動し、温度がしきい値を越えたらSMSを送信するデモも併せてご紹介いただきました。単純にデータを見るだけでなく、アラートにもTwilioを使う良い事例でした。

 

最後に、同じくウイングアーク1stの Mr. Datalympicこと吉田さんから、データリンピック2019のご紹介をいただきました。

 

 

昨年から始まったデータリンピックは、「データを活用した未来を創るコンテスト」というテーマのもと、優勝賞金100万円を目指して競い合うイベントです。昨年は175チームの応募があり、その中から書類審査→地方予選を勝ち進んだ5チームにより決勝が行われました。

 

今年は、優勝賞金100万円に加えて、アイデア賞10万円、さらに特別賞10万円が用意されているほか、新規事業を立ち上げるために必要なノウハウを習得することができる勉強会も開催されるとのことで、とても力のはいったイベントなっています。

応募締め切りは6月28日、作品提出は7月1日〜8月30日となっています(決勝戦は11月22日)。

※応募期間の延長希望が多かったため、応募締め切りが7月12日(金)18:00に延長されました。

興味のある方は、ぜひ応募してみてはいかがでしょう。

 

データリンピック2019

http://www.wingarc.com/datalympic2019/

 

まとめ

今回のビジネスセミナーは、今までのセミナーとはちょっと視点を変えて、Twilioのデータを可視化するというテーマで実施しましたが、データドライバやBIツールを活用することで、今までは見えなかったTwilioの利用状況を、必要な視点から確認することができることがわかりました。

これからもいろいろなテーマでビジネスセミナーを開催してまいりますので、ぜひご期待ください。

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